ジャニーズＪｒ.阿部顕嵐が直木賞受賞作の舞台化『何者』で単独初主演が決定！

ジャニーズＪｒ．の阿部顕嵐（あらん、２０）が、「何者」（東京・天王洲銀河劇場、１１月２５日～１２月１０日）で舞台単独初主演することが９日、分かった。作家、朝井リョウ氏（２８）の直木賞受賞作の初舞台化で、就職活動に励む大学生５人の群像劇。明治学院大２年の阿部は周囲を冷静に見る分析家の主人公を演じ、「就活生としての心の不安などを共感してもらえるように演じたい」と現役大学生ならではのリアルな演技を誓った。

　“何者！？”と興味が沸くジャニーズＪｒ．のホープが話題作の座長に大抜てきされた。

　「何者」は、朝井氏が２０１３年に当時２３歳の戦後最年少で直木賞を受賞した同名小説が原作。就活で情報交換する大学生５人の群像劇で、表向きは励まし合っているが、実は虚勢を張っており、企業から内定をもらった“裏切り者”が現れると、嫉妬などの本音をむき出しにしていく。

　昨年１０月には映画版が公開され、佐藤健（２８）、有村架純（２４）、二階堂ふみ（２２）、菅田将暉（２４）、岡田将生（２８）の豪華キャストが共演して話題を呼んだ。

　舞台版はキャストを一新。舞台単独初主演を飾る阿部がクールな分析家の主人公、子役出身の美山加恋（２０）が意識高い系女子、ジャニーズＪｒ．の長妻怜央（れお、１９）がクリエーティブ志向の男子に扮し、就活生と同年代にあたる若手が継承する。

　阿部は、ジャニーズＪｒ．内のユニット、Ｌｏｖｅ－ｔｕｎｅで活躍。今月３０日まで東京・帝国劇場で上演中のＪｒ．の舞台「ジャニーズＹＯＵ＆ＭＥアイランド」でも存在感を発揮。ソロでは、今夏上演のミュージカル「魔女の宅急便」でヒロインの相手役・トンボを好演するなどメキメキと実力をつける成長株だ。「何者」の演出家、丸尾丸一郎氏は「主人公に通じる繊細な雰囲気と内に秘めた熱い心を感じる」と大きな期待を寄せる。

　阿部は明治学院大文学部芸術学科２年生で、「よりリアルに大学生、就活生としての心の不安などを共感してもらえるように演じたい」と熱演を宣言。映画でも話題になった作品に「拓人役を他の“何者”でもなく、僕が演じてよかったと言っていただけるように全力で役と向き合いたい」と意気込んだ。

　大学３年生が就活に向けて動き始める秋、同年代俳優たちが就活生のリアルな心情を表現する。